「 初めは、世間話だったんだけれど。
そのうち、そろそろ、言いたいこと言ってみたらって促したら、木村さんのことを
話し出したの。
かなり前から、好きだったみたいだったわ。
でも、木村さんには、裕子が居たでしょ。
友達の彼氏だから、ずっと黙っていたんだけれど、もう、我慢できないって。
相当、悩んでいたようだわ。
それも、かなり厳しかったようなの。
しおりちゃん、思い込むと一途だから。
好きでたまらないし、彼の側にずっと一緒に居たいし、一緒に暮らしたいって。
私は、もう、気が狂いそうだって・・、裕子を殺してしまいそうだって、物騒なこと
も言っていたわ。
それに、裕子が転勤か何かで目の前から居なくなれば、きっとこちらに気が向
くんじゃないかって。
それで、今度のバレンタインに告白するつもりだって・・。
でも、そんな相談をするときなんて、心はもう決まっているわ。
相談するのは、同意して欲しいだけなのよ。
ダメだって言っても、聞く訳無いものね。
私は、告白することを肯定も否定もしなかったわ。
でも、心配だったから、告白した後で必ず電話を入れることを しおりちゃんに約
束させたわ。
でもね、当日、電話は来なかった。
何回か掛けたけれど、携帯の電源は切れていたわ。」
「 それで・・。」
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