「 おわっ!」
「 キャーッ!!」
女の子たちの悲鳴がトンネルにこだました。
俺は叫んだ。
「 逃げろっ!!」
俺たちは、自動車のドアを開け外に飛び出した。
自動車の後ろの先には、トンネルの入り口が街灯に照らされて見えている。
「 入り口に走れ、早く!」
俺たちは、トンネルを後戻りして入り口に走った。
俺は、女の子たちに言った。
「 前だ、前を走れ!」
女の子たちを前に走らせて、俺は後ろを走った。
もう、必死だ。
直ぐ後ろに霊が迫っているようで、心臓が止まりそうだった。
複数の足音が甲高くトンネルに響いていた。
息が切れて、酷く苦しいが、そんな事かまっていられない。
とにかく、トンネルから出たかった。
俺たちは必死に走って、トンネルから抜け出した。
トンネルの入り口近くにある街灯の下で、俺たちは俯いて肩で息をしていた。
しばらく息を整えてから、俺は俯いて荒い息をしている女の子二人に声を掛けた。
「 大丈夫か?」
女の子たちは顔を上げて頷いた。
頷いたSちゃんが、直ぐに泣きそうな顔になった。
Sちゃんは、Uちゃんと俺に言った。
「 法螺君が居ない・・・。」
俺は後ろを振り返った。
法螺は居なかった。
俺は、後ろを走っているものと思っていた。
でも、トンネルの入り口に立っているのは三人だった。
Uちゃんが、二人の顔を見て言った。
「 いないわ。
どうしよう・・・・。」
「 ほんまにおらんわ。
一緒に車を飛び出したと思ったのに・・・・。」
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