「 加奈ちゃん、朝から様子を見ていたって言ったけど、バレンタインの日、私が書
類の箱を落としたの知ってる?」
「 知らないわ。」
「 じゃ、誰かから、聞いた?」
「 誰も、そんな話はしていなかったわ。」
「 義理チョコのことも?」
「 何のこと?
義理チョコなんて、恒例の事だから話題にならないわ。」
「 しおりちゃんも?」
「 特に、話には出てこなかったけど・・。
どうしたのよ?」
私は、当日のしおりちゃんとのやり取りと、私がチョコを黙って交換したことを加奈ちゃんに言いました。
「 いいんじゃない、そんなこと。
同じ物なんだから、問題ないんじゃない。
今まで、気にしていたの。
バカねぇ〜。」
「 そう、バカね。」
「 しおりちゃんは、知らなかったと思うわ。
知っていたら、そっと言ってくれるわ。
言ってくれたら、私はあなたに教えてあげる。
ずっと、そうだったでしょ。」
「 そうね、そうだわね。」
「 気にすること無いって。
それより、何も無かったように振舞っていたのが気になったわ。
気が付けば、止められたのかもしれないわ・・・・。」
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