私は、止められなかったことで、加奈ちゃんも自分を責めているんだと思いました。
「 分からないわよ、加奈ちゃんにだって・・。」
「 でも、私はしおりちゃんの話を聞いているのよ。」
「 聞いていても、まさか、そこまでは考えないでしょう。」
「 それは、そうだけど・・。
様子を見ていたのだから、何か気が付いたことがあった筈よ。」
「 でも、加奈ちゃんのせいじゃないよ。」
「 でもね・・。」
「 気にすることは無いわ。」
「 う〜ん・・・・・。」
「 私は時間は掛かったけれど、何とか振り切れそう・・。
過ぎてしまったことだし・・・。」
加奈ちゃんは、俯き加減にテーブルに眼を落としました。
そして、しばらくの沈黙の後、口を開きました。
「 そうね・・・。
そうよね・・・・。
うん・・・・・・。
お互い気にしないことにするしかないわね。
最後には・・・。
お互い・・。」
加奈ちゃんは、加奈ちゃんなりに悩んでいたことが分かりました。
“ そう、お互い気にしないことにするしかない、でも・・・・。”
それから、私たちは、短時間、話をして喫茶店を出ました。
私は、色々聞きたいと思っていましたが、ちょこっとだけしか聞きませんでした。
聞けなかったと言ったほうが良いのかもしれません。
少なくとも、しおりちゃんは、チョコを交換したことは知らなかったんだと思いました。
そして、加奈ちゃんには言いませんでしたが、話している途中から、私にはある疑問が湧いて来たのです。
“ まさか・・。”
私は、もやもやしたものが残ったまま帰路につきました。
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